どうも、和一です。
この世界は不思議な存在、強大な存在の話に満ち溢れています。ドラゴンや幽霊、くねくねから口裂け女まで。では、そういった存在はなんて呼べばいいのでしょうか?怪物?魔物?妖怪?
この問題は単純なもので無く、完全な正解など無いでしょう。さて、それぞれの呼び方には何となくの印象が引っ付いてきます。今回はそんなおぼろげな分類名について。
呼び方1、妖怪
不思議な存在の事をさしておそらく最もよく使われている言葉では無いでしょうか。「妖怪」という言葉は昔は今より広い意味、不思議な現象全般をさして使われていたのですが、民俗学の研究によって徐々に今の意味になっていきました。つまり河童や一つ目小僧などの総称です。
では、日本の不思議な存在は全て妖怪と呼べるのでしょうか?また、海外の不思議な存在は妖怪と呼んではいけないのでしょうか?
ではこの「妖怪」という言葉の印象とは何か。それは日本特有の不思議な存在、怖い存在と共生する生活の中で生まれた「身近さ」と「滑稽さ」です。この要素があれば海外の不思議存在でも妖怪と呼んでいいかも知れません。
呼び方2、怪物
この言葉もよく使われます。「フランケンシュタインの怪物」とか。ではこの言葉の印象は?
それは「強大さ」や「恐ろしさ」でしょう。そのため優れたスポーツ選手を怪物と称したりします。また、この呼び名は妖怪や幻獣などの呼び名に比べ、「神秘性」の印象が薄いです。なので科学によって生まれた超存在は怪物と呼ぶことが多いですね。
呼び方3、魔物
これはもっぱらフィクション作品の中で使われていることが多いような気がしますね。ではどんなイメージをもっているのか。
分かり安く「敵対」でしょう。魔の文字によってそれは人間に害を与えることが前提とされています。さらには怪物の呼び名に比べ「神秘性」も高くなっていますね。
また、魔物を仲間にして活躍する人々が登場する作品もありますが、前提として敵対しているようなものが仲間になるからこそ面白いんだと言えます。
呼び方4、モンスター
これもゲームの敵役としてよく使われる呼び方です。しかし、「魔物」とは少し印象が違います。ではどのように?
モンスターの印象は本来「特殊性」でしょう。普通とは一線を画した何か。また、魔物よりも「神秘性」は薄い印象です。さらに怪物よりは「強大さ」が薄いですね。しかし今ではゲームの倒すべき相手というイメージが強いです。
幻獣
あまり使わない言葉です。しかし、世の中の不思議な存在を表す時には重宝する呼び方ですね。
その印象は「神秘性」ですね。幻の字がついていますから。そのため妖怪にあったような身近さは無く、会いに行くのが大変そうな印象を持っています。日本の妖怪の一部もよく幻獣とされるものがいますが(牛鬼など)、その方がふさわしいと思ったのでしょう。
終わりに
私はこういったあらゆる存在をひっくるめてクリーチャーと呼んでいます。あくまで個人的にですが。そもそも、この記事で書いたことは完全なる私自身のイメージでしかなく、言語学的なうんたらも歴史的なかんたらも考慮してません!そのため異論等人それぞれあるはずです。
なんでそんなガバガバな記事を書いたかと言うと、あなた方一人ひとりがどんなクリーチャーが好きなのかをイメージしやすいようにしたかったからです。例えば「妖怪が好き」なのと「幻獣が好き」なのでは少し探求のベクトルが違いますよね?
でも普段「クリーチャーの呼び方」の事について考えていないとそこがあやふやになり、「自分は何故クリーチャーが好きなのか」までがあやふやになりかねません。
クリーチャーのあり方は多様です。自分がどんなクリーチャーを好きなのか、しっかり考えてみることこそが、そんな広大な世界で迷子にならない一つのの方法では無いでしょうか?